2026.09.25

ホルモンと美容。身体の内側から考えるエイジングケア

みなさま、こんにちは。
本日のテーマは「ホルモン」です。

美容というと、 化粧品や美容医療など 「外から何をするか」に目が向きがちですが、 私たちの身体の中でも、 日々さまざまな仕組みが働いています。

今回はその中から、 ホルモンと運動、睡眠、食事などの生活習慣が 美容やエイジングとどのように関係しているのかを 現在分かっている研究とともに考えてみます。

美容とホルモンは関係している

私たちの身体では、 数多くのホルモンが互いに影響しながら、 代謝や睡眠、筋肉、骨、 そして皮膚などの状態を調節しています。

そのため、 「このホルモンを増やせば若返る」 というほど単純ではありません。

それでも美容という視点から見ると、 特に知っておきたいものの一つが エストロゲンです。

KEY POINT

美容は「外から足す」だけではなく、 身体の内側の環境を整えることから。

エストロゲンと肌

エストロゲンは、 女性の身体にさまざまな作用を持つホルモンで、 皮膚もその影響を受けています。

特に閉経前後では エストロゲンの低下に伴って、 コラーゲン産生や皮膚の弾力、 水分保持などに変化が起こり、 乾燥やシワといった 肌の変化につながることが知られています。

つまり、 年齢とともに肌が変化する背景には、 紫外線など外からの刺激だけではなく、 身体の内側で起こる変化も関係しています。

成長ホルモン=若返りホルモン?

「成長ホルモンは若返りホルモン」 と聞いたことがある方も いらっしゃるかもしれません。

成長ホルモンと、 それに関連するIGF-1という因子は、 筋肉や骨、代謝など 身体のさまざまな機能に関係しています。

また、成長ホルモンの分泌は 加齢に伴って徐々に低下していきます。

ただし、 「成長ホルモンをたくさん出せば アンチエイジングになる」 と単純に考えることはできません。

大切なのは、 特定のホルモンだけを増やすことではなく、 身体が本来持っている調節機能を 保っていくこと。

実は、筋肉も“情報を発信する”

ここでぜひ知っていただきたいのが、 「筋肉」の役割です。

筋肉というと、 身体を動かしたり、 見た目のスタイルをつくったりするもの、 というイメージが強いかもしれません。

しかし現在では、 骨格筋は運動に応じて 「マイオカイン」などのさまざまな物質を放出し、 他の組織や臓器と情報をやり取りする “分泌器官”としても研究されています。

1

筋肉を動かす

有酸素運動や筋力トレーニングなどの運動は、 筋肉そのものだけでなく、 代謝や循環器系など 全身にさまざまな適応をもたらします。

2

きちんと食べる

極端な食事制限ではなく、 必要なエネルギーと栄養素を 適切に摂ることも、 身体の機能を維持するために大切です。

3

きちんと眠る

睡眠中には ホルモン分泌を含めた さまざまな生理機能が変化します。 慢性的な睡眠不足は、 身体だけでなく肌の状態にも 影響する可能性があります。

男性にもトレーニングをおすすめしたい理由

女性だけでなく、 男性にも運動、 特に筋力トレーニングはおすすめです。

トレーニングによって筋肉を維持することは、 年齢とともに起こりやすい 筋量や身体機能の低下に対抗するうえで とても重要です。

また運動は、 成長ホルモンやテストステロンを含む さまざまなホルモンの分泌に 一時的な変化をもたらします。

ただ、 「筋トレをすればテストステロンが増えて 男性としての魅力が上がる」 とまで単純化する必要はありません。

筋肉や体力を維持し、 代謝や身体機能を保つこと。 その積み重ねそのものが、 年齢を重ねても元気に過ごすための 大切な土台になります。

特別なことより、当たり前のこと

美容のために何か特別なことをしなければ、 と思う方も多いかもしれません。

でも、 運動すること。 きちんと食べること。 眠ること。 ストレスを溜め込みすぎないこと。

とても当たり前のことですが、 こうした生活習慣は 健康だけでなく、 肌や身体のエイジングとも関係しています。

そして何より、 この「当たり前」を続けることが 一番難しかったりするのですよね。

高価なものを足す前に、 自分自身が持っている “整える力”を育ててみる。

美容医療や化粧品には、 それぞれにできることがあります。

それと同時に、 自分自身の身体を動かし、 食べ、眠り、 身体の内側の環境を整えていくことも、 長い目で見た美容の一部だと 私は考えています。

「何を塗るか」 「どんな施術を受けるか」だけではなく、 今日、自分の身体をどう使うか。

そんなところから、 エイジングケアを始めてみてはいかがでしょうか。